コラム(6)年功主義人事の復活?
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※『しおざわ事務所ニュース』3月号掲載コラムをこちらにもアップしました。
「メリハリの利きすぎた人事考課と賃金格差が従業員の定着を阻害する」「高い業績、成果を上げる従業員や管理職が、ノウハウを提供しなくなった」など、成果主義人事の弊害が指摘されています。
こんな中、仕事と人生のバランスに配慮する新制度として、「年功的人事」を導入する企業も現れています。
たとえば株式会社サイボウズでは、今年2月から従来の成果主義賃金のほかに「年功重視の人事制度」を用意し、育児や介護の際に、この二本立ての人事制度のどちらかを自由に選択できるようにしたと発表しています。
『年功』型では、勤務年数と勤怠評価を中心に賃金や賞与が決定され、『成果主義』型ほどの昇給は望めないものの、スムーズで安定した昇給が可能とされています。
「働く時間を制限し、プライベートや家庭に時間を費やしたい」という従業員のニーズにこたえ、有能な人材を確保することなどがこの二本立て人事制度導入の目的だそうです。
『成果に貢献する従業員を積極的に評価する姿勢』と『プライベートに応じた働き方を選択したい従業員のニーズに応える姿勢』を明確にアピールする同社の二本立ての人事制度は、特にその『極端なまでの明解さ』という1点において非常に参考になります。
ちょうど私が社会保険労務士業に従事するようになった頃(4,5年前)から、過労やストレスによる心や体のトラブルに関するご相談が同業者にも多く寄せられるようになったと聞いております。
当時アシスタントをさせていただいていた先生と雑談中、対応策を聞かれた際、半ば冗談、半ば本気で「これからは『働き控え』られる人事が必要」と回答し、呆れられたように記憶しておりますが(私も先生に雇用される従業員だった訳ですから、当然ですね)、気がつけばそんな軽口が現実になる時代が到来しておりました。 【07年2月17日】
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